「亜季ちゃん、何して遊ぶ?」
すっかり個人練習もお開きになってバスケ部の輪の中心にいる幼女に宮地先輩が声をかける
「んーとね、えーっとね」
「亜季ー何言ったっていいんだぞ!あ、真ちゃんとおままごとするか?」
「な、何を言っているのだよ、高尾!」
「しんちゃん?」
「あーこいつ真ちゃんっつーの!」
そう言って高尾は俺の腕を引っ張って幼女の目の前に行かせた
((一体なんでこんな事になっているのだよ…))
困惑しながら幼女を見下ろせば、丸々とした目が俺をとらえて離さない。一体どうしたらいいのだ…
「ぽ…」
「ぽ?」
「しんちゃん、かっこいい」
「え?」
「あき、しんちゃんしゅきー!」
そう言って足に抱きついてきた幼女。周りのバスケ部員は呆気にとられている。後ろで品のない笑い方をする高尾以外
「亜季!真ちゃんに惚れたかぁー!そうかそうか…ぶふぅ!」
「笑いすぎなのだよ高尾!」
「しんちゃんあきをおよめさんにちて!」
「う…!」
足を掴んできらきらした目で言う幼女になんと答えたらいいか分からん。子供の夢を壊すのはいけないのだよ。しかし…返事をしてしまえば…
「ロリコン確定だね、真ちゃん」
とりあえず高尾を全力で殴っても良いだろうか
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