「真ちゃーん!」
今日も練習中、高尾に声をかけられる。こう毎日毎日話しかけられると集中力も削がれていくがチームメイトなので一応返事をするため振り向くと、そこには高尾ではなく幼女がいた
「ぶはっ、真ちゃんなんて顔してんの!うけるわー」
「高尾、何なのだよ」
「あ、こいつに興味ある?俺のいとこの高尾亜季!よろしくな」
「たかおあきです。さんちゃいです。よろちくおねがいちます!」
高尾に抱かれた亜季と呼ばれた女の子は覚束無いながらも一生懸命俺に挨拶をしてきた
「それより、高尾…なぜ子供がいるのだ」
「いとこ預かることになったんだけど家誰もいなくてさ、1人にすんのかわいそうじゃん?主将のオッケーもらったし、今日だけ!」
「あき、いいこしてるよ!」
「おーえらいえらい!じゃあ真ちゃんに挨拶すんだことだし遊んでもらうか!」
「なっ!?」
「いいのー?」
「あぁ、主将も今日はいいってさーじゃあ何する?」
「しんちゃんあそぼー!」
すっかり名前を覚えられたらしい俺を“しんちゃん”と高尾のように呼ぶ亜季はどうしたらいいかわからない。これが幼女、高尾亜季との最初の出会いである