過酷・悲惨・快感?課題駆逐大作戦


ここは忍術学園。現在夏休み真っ只中!…のはずが

「おわっ…らねぇ…」
「あつい…」

出された大量の宿題と格闘中の俺ら。しかもクーラーないから部屋が蒸し風呂みたいに暑い。死ぬ

「だー!何でこんなに宿題多いんだ!」
「裕飛、叫ぶなよ。ますます暑いじゃないか」
「大体なんで俺らの部屋にみんな居るわけ?暑いわ!」
「みんなで宿題やるって話だったからー」
「そうだな」

クールない組っ子に疑問を抱く。お前ら暑くないのかと。となりを見れば机に突っ伏して動かないはちがいた。揺すっても動かない

「はち、しっかりしろ。死ぬな」
「あちー…わからねー…死ぬー…」
「ほら、水飲め」
「温いよ」
「文句言うな。飲まないよりましだ」

“何なら口移しで飲む?”なんて冗談半分に言えば、三郎が“私に!”なんて反応した
((元気だな、おい))
なんて思うより前に雷蔵が三郎の首にパンチして三郎が沈んだ。隣にいたはちはそれを見て震えている。うん、流石に頸椎パンチはまずいぞ。うん
((なんも言えねーけど))

「宿題終わんないな。先生鬼だな」
「兄ちゃんここ教えて!」
「はいはい、ここはなー…」
「てか、なんで団蔵いるのだ?」

愛しい団蔵の質問に答えていれば、うちわ片手に英文を読んでいる兵助から質問が飛んだ

「何でって、兄弟だし。好きだし」
「理由それだけ?」
「やだなー勘ちゃん。団蔵が宿題効率良くできると思うの?」

なんて笑い飛ばせば、勘ちゃんは納得したように、頷いた。団蔵も笑っている。笑い事じゃないけどね?

「絶対最後に宿題残って大変なことになるのは目に見えてる。はちみたいにな」
「おほー!俺そんなこと…」
「毎年手伝ってやってんの誰だと思ってんの?」
「ごめんなさい」

あ、そんなしょぼくれた顔すんなよ。お前のその顔弱いんだよ、俺は

「…まぁ、英語以外ならやってやらんこともないけどね」
「裕飛!」
「八左ヱ門!裕飛を見つめていいのは私だけだぞ!」
「お前黙ってろ」

三郎に一喝して団蔵の宿題を見た。毎日部屋に通って手伝ってあげたせいか、粗方終わっている。あとは…

「自由研究どうするか、だな」
「へー1年生自由研究あるんだ」
「そうなんだよ、雷蔵。何が良いと思う?」
「んー…うーん」

しまった。雷蔵に聞くんじゃなかった。いつもの迷い癖が発動されて動かなくなった

「雷蔵、そんな悩まなくても…」
「うーん…」
「だめだこりゃ。兵助は何が良いと思う?」
「豆腐作…」
「却下」
「裕飛、早っ!」
「勘ちゃんは?」
「植物観察とかどう?朝顔とか」
「朝顔観察なら中在家先輩がしています」

“だから出来ません”なんて悲しそうな顔をする団蔵。なんで中在家先輩が朝顔観察してるのかは謎だ。あの人フェアリーだから

「やっぱり俺と料理作るきゃねぇな」
「絶対だめだ」
「なんで、三郎」
「何ででも!」

復活した三郎そう強く言われて何も言えなくなった。団蔵を見れば苦笑いだ。なんで
((宿題終わらないよ?))






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