早口言葉

2014/05/26 11:32

「なえしさん、よう早口で喋ってはりますけど……実際の早口言葉はどれくらいできるんやろ。うち、気になるわぁ」

「私気になります的な感じねかくて」

「ストレーガの言ってる事はわかんねぇがやれるだけやってみっか、ほれ、お題出してみねぇ」

「武具馬具武具馬具みぶぐばぐ、これをあわせてむぶぐばぐ、何てのはどう?」

「ストレーガはん滑舌ええなぁ」

「おぅし、ぶぐばぐぶぐばぐみぶぐばぐ、これをあわせてむ゛ぶぐばぐ」

「余計な濁点入った気がする」

「勢いありゃいんだ、要は勢いよ」

「きゃりーぱみゅぱむゅは言えますやろか」

「おめぇゆっくり言って間違えてっぞ、かくて」

「気にせんといてや、さあ言うてみて」

「きゃりーぱみゅぱみゅ……あ、言えた」

「自分でも意外って顔してるけどまさか自信なかった?」

「確率は五分五分ってとこだと思ってたぜ」

「胸はって言うことちゃいます」

「新人歌手新春シャンソンショーはどうかしら」

「いやなんでノーミスで言えんだっつー話だよ、ストレーガよ」

「ほんにこの人不思議やわ……」

「いいから、ほら」

「新人歌手しんしゅんしゃんそんそー」

「綺麗に崩れたわね」

「いや、別に滑舌は良くも悪くもねえよ?」

「なえしさんの癖ってだけなのね、ちょっと予想外」

「かくて、素出てる素」

「あらっ」


*
なえしは滑舌とかじゃあなくって単純に江戸っ子言葉が早口になりがちって特徴出てるだけだから
決して早口言葉が得意なわけではないという話。
かくてとどっこいくらい。普通。
結論としてはストレーガの滑舌はなぜかとてつもなくいい。

前へ | 次へ



go top←→go main
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -