ディスィペとヴォトレ

2011/01/12 19:01


「あのヴォトレさん」

「ん、なんだい」

「ヴォトレさんって言っちゃなんですけどわんぱくな感じ全くないッスよね」

「そうかなあ」

「そうッスよ」

「でもディスィペさまはこの間モルテルさまに生意気って言われていたね」

「あの王様気取りが偉そうなだけッスよ」

「あのね、モルテルさまは布地少ないけど王様だったんだよ」

「知ってるッス、自慢されたッス」

「悪い人じゃないと思うよ、ねむけざましもらったからね」

「餌付けって知ってるッスか」

「…あ、ディスィペさま」

「なんスか」

「ディスィペさまって意外と背高いんだね」

「いきなりなんなんスか、オレはそこまで小さくないッスよ」

「ぼくの腰くらいまでしかなかったのにね」

「親戚気取りッスか、そんな低かったのはミネズミのころまでッスよ」

「本当、ずいぶん成長して…モダンさまみたいになるのはいつだい」

「目眩まししますよ」


*
仲良しさん


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