ふと思った事です。


61話で斎王琢磨君(様)が万丈目君に対して「運命は選べるのです」「一度選んだ運命からは逃れる事は出来ない」といっているんですけど
運命は選ぶことができる、しかし一度選んだ運命からは逃れる事は出来ない というのが斎王琢磨(破滅)の持論だとして
それは自分においてもそうなのか???という。

斎王琢磨君は自身の破滅の運命から逃れるのに必死でした。
彼はなんとかしてこの運命を変えたいと思っていました。
そんな彼には「なんとしても破滅から逃れる」と「抵抗を諦めてそのまま破滅する」選択があるわけですが
途中から彼は破滅から逃れるという選択肢を諦めだしている。
もっと具体的に言えば破滅の光に出会ってからそうなってしまったのではないか。

それは彼の中で「破滅の運命を変える事が出来るのか?」という思いもあったでしょうが
そのほかに「世界の破滅」の方に感情が揺れ動いてしまったからではないかと。
そこで「破滅から逃れたい」が「世界に破滅を」に選択肢が切り替わった。

それを踏まえて、彼にとって運命は選べるというのはどういうことなのか?と考えた結果
それは最近のLOGとかでもお話したんですけど「自身だけが破滅するか」「世界ごと破滅させるか」の選択なのかもしれない。

そして「世界ごとの破滅」を選択した彼は自身の言葉である「一度選んだ運命からは逃れる事は出来ない」と、ここまで行動を起こした。
言葉を発する彼自身も自らこの選択を選び、そして逃れる事は出来ないのだと結論付けていたのでは??という。

そして万丈目に対する斎王の言葉の「○○は貴方のこれまでの運命、新たな運命は今から始まる、力をあげるよ、私が 貴方が望む〜あげよう ○○したいのだろう?可能だ、私にゆだねれば。この程度の運命でいいのか?」
(中盤から後半破滅から斎王に対するメッセージの様に変えてみた)

これ全部破滅から斎王に対する言葉にも聞こえてきてしまった。
まさか彼が泣いているのはそういう事なのかまでいくと深読みかもしれないけど脚本がそこまで考えていたら凄いですね。
万丈目に対する言葉だけでなく、これは破滅から斎王に対する言葉でもあるという。
実際に破滅が斎王に対してそう言ったという可能性も否定できない。
もっとわかりやすく例として変えてみる。

「なすすべもなくただ破滅するのはお前のこれまでの運命、新たな運命は今から始まる。(私と出会ったその時から)力を与えてやろう、私が。お前達兄妹に数々の苦しみを与えたこの世界は歪んでいると思わないか?そう、この世界は歪んでいる。不完全なのだ。だからこそこのような事が起きるのだ。ならばこんな世界一度滅ぼして、歪みのない世界に作り直すべきだろう。それが可能だ、私に身を委ねればな。ただ破滅する運命でいいのか?正直に言わないとな?お前が望む事を。その望みを、我が叶えてやる」

という感じ(※公式のセリフを参考にイメージした例です)
(破滅が斎王にかけた言葉シリーズ色々なパターンが想像できる、私が漫画に描いたものは一部として考えてください)

しかし運命は選べるとして、二期の選択を選んだのは斎王琢磨自身なのである。
破滅に揺さぶられたことも大きいけれど、彼自身がそれを選択したのは確かなのでやはり二期の破滅を目論んだあの男は破滅の光だけでなく斎王琢磨なのだ。
一度選んだ運命から逃れる事は出来ないというのは終盤の戦いで色々触れているが
それを揺れ動かして変えたのはエドの存在なので、彼も彼で大きな存在である。

…ところで、斎王琢磨が「光は私に言った」ではなく「光は私に告げた」というのがもの凄く良いなと思ったし好き。
なんだか神のお告げ感がある。告げたというと。神託のようなイメージで、とても神秘的。
占い師だとそういう事を口にするものもいたりしますね。

未来が見通せるという斎王の能力がそもそも神秘的に特異で、宇宙交信というか宇宙エネルギーというか、人間とは違う何か、人外寄りの何かを感じさせる力だけども
その力で破滅の光の声を、お告げを全身で感じ取ったようなそんな感じがたまらない。別に違うんだけど、彼自身が破滅の使いになったようなそんな。
言葉の意味でいうと託宣という言葉もあるらしいですが、それが凄く当てはまった(琢磨(たくま)君の託宣(たくせん)のたく繋がりという余談)

斎王と破滅の出会いは偶然なのかもしれないけど必然にも見えて運命でもあって
なんだかその出会いがとても神秘的に思えて何億回でも言おう好きだ。
斎王と破滅はただ出会っただけでなく、斎王琢磨という男と破滅の光の意思という不思議な存在が触れ合って、つながったその瞬間が眩くて、そのシーンがもう神秘に見えて最高だよ…(ド信者)
長い間破滅に浸食されてだんだんと、ではなく出会ったその瞬間に虜になってしまったっていうのが 破滅の力の強大さもあるんだろうけども斎王琢磨がそれほどに破滅の光という存在に興味関心を抱いてしまった部分もあるのだろうかと。
人には心を開かない開けない男だけれど、破滅は人じゃないので…。

うーんやっぱりこの二つの関係性が好きだ。
勿論斎王とエドも好きだ。
斎王琢磨という男を語る上で、破滅の光とエドと、美寿知は外せないほど重要な存在だと思う。

これは余談その2。
鏡とかバスの窓ガラスとかぶっ壊しまくる光の波動様。
それを斎王琢磨君は仕方が無いと金を出して平然と修理する姿想像したら面白かったです。
(占い師で盟主様やってて凄い稼いでて特に使い道ないのでめちゃくちゃ貯蓄がありそうなので斎王)

壊す破滅とそれを平然と受け入れて直す斎王琢磨相性が良すぎね?(最早怒る事を諦めている斎王(聞かないので))

…でも斎王琢磨の肉体でやる以上斎王が壊したことになるよね…(迷惑)




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