24 | ナノ




2013/08/11 17:57



カイリン

「旦那様。ようやくお帰りになったんですね」
「ああ。リン、いい子にしてたかい?」
「ええ、もちろん。あなた意外に何を求めればよいのか。私には全くわからないのです」
「その様子じゃあ、外には出てないようだね」
「もちろん。おかげで兄さまにはとことん怒られました」
「巡音の坊やにまた睨まれるから、ほどほどにしてくれよ」
「ええ」


(リン←)ルキ←ミク

「こんにちは」
「・・・こんにちは」
「睨まないでよ。なあに、カイトが帰ってきたからむくれてるの?」
「・・・」
「ひとつきも、カイトがいない状況を作ったのよ?意外と大変だったんだからね?」
「それは感謝してる。でもリンは外にでなかった。ひとつきもの間」
「そうとうお熱ね」
「そうだよ。いい加減嫌になる」
「そうね。自分のことを慕ってる女を利用する男なんて、私もいい加減嫌なはずなのに」
「・・・」


リン←ルキ

「リン、外に出たかと思ったらまた引きこもり?」
「旦那様は三日間江戸のほうに向かわれるらしいわ」
「・・・東京ね」
「ささいなことよ。まあ、つまり私が外出するのは、三日後ね」
「はあ。あんまり依存しすぎじゃない?健全じゃないよ」
「旦那様を悪くいうなら、兄さまだとしても・・・」
「違う。カイト様のことじゃない。もう少し、健全な付き合いをしたほうがいい」
「することはしてるわよ?ここまで頻繁に会って、睦言ばかりを言っている男女の間に健全な仲などありえないわ」
「そうじゃなくて。はあ」













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