4.不意打ちは得意なんです
 


放課後に皆でアイスを買って帰るのが私達の日常。

今日もアイスを買いにコンビニへと寄った。

私は財布を覗き込む。

明日がおこづかいをもらえる日なので、今日は残金がほとんどない。

私はアイスを諦めることにした。

皆が買い終わるのを外で待つ。

青峰くんは黄瀬くんにハーゲ○ダッツを買わせている。

私はそんな皆の様子を遠目で眺めた。

するとピタリと頬に冷たさが走る。

私は変な声を出して後ろを振り向いた。

そこにはパ○コの片方を差し出す黒子くん。


「これ、あげます」

「びびびびっくりさせないでよ!」

黒子くんは少し微笑んだ。



(不意打ちは得意なんです)


コンビニの光に背を向けているから真っ赤になった私の顔が見えていないことを願った。



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