コンビニ、SONSONのトイレで素早くジャージに着替える。
流石に王城高校に神龍寺の道着を着て行くのはまずい。
着替え終わると清香は庄司に電話をかけた。
3回のコール音のあとに庄司が出る。
『監督、今から15分後に向かいます。よろしいですか?』
“清香か。進と桜庭も一緒だろうな?”
声を詰まらせる清香。
『み、見失いました』
“なにをやっとる。まあ良い。正門前の噴水に高見を待たせておく”
ありがとうございます!と答え、会話を切った清香。
原チャリに跨る。
王城につく。
原チャリを指定の場所に止め、正門に向かった。
向こうから手を振ってくる青年。
『伊知郎!』
「やあ。久しぶりだね清香」
仲良さ気に話す二人。
「監督が電話に出てから想像はついていたよ。君が来ることはね」
『流石だね。ところで…』
清十郎達は帰ってきた?
そう問う清香。
『いや、先に入学案内を受けると良い。そのために来たんだろう?』
眼鏡をクイ、と上げる高見。
清香は返答の変わりに微笑み返した。
prev│next
(6/21)
bkm
back(表紙へ戻ります)
top
※章内ページ一覧へは
ブラウザバックでお戻りください