6th down
コンビニ、SONSONのトイレで素早くジャージに着替える。

流石に王城高校に神龍寺の道着を着て行くのはまずい。

着替え終わると清香は庄司に電話をかけた。

3回のコール音のあとに庄司が出る。

『監督、今から15分後に向かいます。よろしいですか?』

“清香か。進と桜庭も一緒だろうな?”

声を詰まらせる清香。

『み、見失いました』

“なにをやっとる。まあ良い。正門前の噴水に高見を待たせておく”

ありがとうございます!と答え、会話を切った清香。

原チャリに跨る。




王城につく。

原チャリを指定の場所に止め、正門に向かった。

向こうから手を振ってくる青年。

『伊知郎!』
「やあ。久しぶりだね清香」

仲良さ気に話す二人。

「監督が電話に出てから想像はついていたよ。君が来ることはね」

『流石だね。ところで…』
清十郎達は帰ってきた?

そう問う清香。

『いや、先に入学案内を受けると良い。そのために来たんだろう?』

眼鏡をクイ、と上げる高見。

清香は返答の変わりに微笑み返した。


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