3rd down
王城は二つタッチダウンを決め、攻撃を終える。

次は泥門の攻撃。

清十郎は守備のため、ヘルメットをかぶる。

『清十郎、アイシールドが少しずつ早くなってきてる』

清十郎は頷いた。


清十郎とアイシールドの一騎打ち。

アイシールドはこれまでプレー中見せたことのないスピンを入れてくる。

清十郎はギリギリで右腕を伸ばしてランを止めた。

清十郎はチラと清香を見て、もう一度頷く。

蛭魔がそれを見て清十郎に近寄る。

清香は少し近寄って耳を傾ける。


「アイシールド21…ノートルダム大で名を馳せた光速のランニングバック」

清十郎は蛭魔の横を通り過ぎようとする。

しかし蛭魔は続けた。

「ひとつハッキリさせといてやる。奴はお前よりも速い」

清香は目を見開いた。
清十郎も同様であった。

しかし清十郎は動揺しない。

「無駄な真似はよせ、王城に揺さぶりは通じない」

「お前に通じるとは思ってねーよ」

そういうと蛭魔は大田原に揺さぶりをかける。
言わずもがな引っかかる大田原。

清十郎は黙り込んだ。

「てめーは清香から聞いてねーのか。アイシールド21のことを」

先日、アイシールドの件で声を荒げた清香を思い出す清十郎。
清十郎は黙って蛭魔を睨んだ。

「関係のないことだ」




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bkm



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