王城は二つタッチダウンを決め、攻撃を終える。
次は泥門の攻撃。
清十郎は守備のため、ヘルメットをかぶる。
『清十郎、アイシールドが少しずつ早くなってきてる』
清十郎は頷いた。
清十郎とアイシールドの一騎打ち。
アイシールドはこれまでプレー中見せたことのないスピンを入れてくる。
清十郎はギリギリで右腕を伸ばしてランを止めた。
清十郎はチラと清香を見て、もう一度頷く。
蛭魔がそれを見て清十郎に近寄る。
清香は少し近寄って耳を傾ける。
「アイシールド21…ノートルダム大で名を馳せた光速のランニングバック」
清十郎は蛭魔の横を通り過ぎようとする。
しかし蛭魔は続けた。
「ひとつハッキリさせといてやる。奴はお前よりも速い」
清香は目を見開いた。
清十郎も同様であった。
しかし清十郎は動揺しない。
「無駄な真似はよせ、王城に揺さぶりは通じない」
「お前に通じるとは思ってねーよ」
そういうと蛭魔は大田原に揺さぶりをかける。
言わずもがな引っかかる大田原。
清十郎は黙り込んだ。
「てめーは清香から聞いてねーのか。アイシールド21のことを」
先日、アイシールドの件で声を荒げた清香を思い出す清十郎。
清十郎は黙って蛭魔を睨んだ。
「関係のないことだ」
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