18th down

『皆お疲れ様です!』

部活が終わり、着替えもすんだホワイトナイツの選手達に挨拶をする清香。

そこへ清十郎と高見がやってくる。


「清香、帰るぞ」

「やあ、今日はお疲れ」


同時に発された言葉に、清十郎と高見は互いを見た。

「進、お邪魔してもいいかい?」
「ええ、構いません」

高見は清十郎に了承をとると清香の横に並んだ。

相変わらず律儀だなーと苦笑いする清香。

ふと桜庭がいないことに気づき、辺りを見渡す。

『今日は春人はいないんだね』

「ああ、仕事があるってすぐに帰ったよ」

『仕事!?春人ってどこでバイトしてるの?』

高見はキョトンとして清香を見る。
そしてひきつった顔で清十郎を見た。

「まさか清香って桜庭の仕事知らないのか。あれだけ学校で騒がれてるのに?」

「恐らくは」

二人の会話に首を傾げるしかない清香。

『いったい何のこと?』

「あのな、桜庭はアイドルなんだ」

『アイドル…ってあの雑誌とかテレビとかに出てる?』

高見は頭をかかえる。
まさか本当に知らなかったなんて。

『え、春人すごい。清十郎知ってたの?』
「ああ」

私が知らないことを清十郎が知ってるなんて…!と衝撃を受ける清香。

そんな清香を見た高見は思い出したように近くのファストフード店を指差す。

「清香、あそこにある店の広告を見てごらん。桜庭がいるだろう」

あ!と大声を出す清香。

“アメリカンバーガー!”

確かに広告では桜庭がウインクをしている。


今度そのことを聞いてみよう!
そう心に決めた清香だった。


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bkm



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