『まーずは泥門かなぁ…いや、でも西部も巨深もあるし…』
恋ヶ浜は…ないな。
と運転中に呟く清香。
隣にいる車の運転手が怪訝そうな顔をしたが、気づかない。
『王城も行かなきゃ…』
清香は信号で止まると空を見上げた。
王城は清香にとってかなり意味のある高校だった。
双子の弟である清十郎がいるのだから。
清十郎は昔から何でも出来る生真面目な子供だった。
それに対して清香は努力はするが、それが成就することはあまりなかった。
後ろからクラクションを鳴らされ、急いで発進した。
泥門高校についた清香は原チャリを停車させる。
そして携帯を取り出し、ある人物に電話をする。
『もしもし!あ、監督ですか?』
かけた相手は王城ホワイトナイツの監督、庄司軍平。
意気揚々と話す清香。
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