12th down
携帯を取り出し、蛭魔へ電話をかける。

『もしもしー、妖一?』

“あ?こっちはトレーニング中だ。何の用だ”

清香からの電話に出る蛭魔。

少し息が上がっている。

『私今アルマジロズのトライアウト会場なんだけど、間違えてセナが出てるよ』

蛭魔は笑い出す。

“ケケケ!あいつ何やってんだ!!”

『こっちでなんとかするから、セナはあとから追いつかせるね』

“…借りは作りたくねぇが、頼んだぞ”

清香は任せてよ!と笑った。


セナの試験が一段落し、清香と鈴音は下に降りる。

「何してんのもう!電話あったよ」

鈴音がセナを呼ぶ。

セナは隣にいる清香に驚いている。

『やっほ、セナ。安心して妖一には連絡しといたから』

「清香さん!ありがとうございます!」

清香は軽く笑うとサラの待つ二階に向かった。

セナと鈴音はいい雰囲気に見える。

それを私が邪魔してはいけない。

清香はそう考えていた。


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bkm



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