2th down
ウキウキで準備をする清香はあることに気づいた。

『今日の夕方からNASAエイリアンズ戦じゃなかった!?』

日付を確認する。

6月6日。

清香はとっさに携帯を取り出し、蛭魔へと電話をかけた。

数回のコール音の後、聞き慣れた声が聞こえる。

「テメーか」

『うん。昨日は話さなかったけど、虎吉を助けてくれてありがとうね!』

「ありゃあ糞ザルが勝手にやったことだ。俺は関係ねーよ」

『分かってるけどさ、一応ね。ありがとうって言っといて!』

世間話にずれ込んだところを慌てて本題へと切り替える。

『じゃなくて!今日エイリアンズ戦だよね!?』

「お前のあだ名…糞原始人にしてやろうか」

清香はハッとする。
その言い方だとまるで…。

『もしかしてサイトに載ってる?』

「原始人にしてはやるじゃねーか」

『その呼び方止めてよ!』

あちゃー…と手で顔を覆う清香。

「向こうからキャンセルしやがった。まあ再戦を取り付けるがな」

清香の抗議を意に介さない蛭魔。

ため息をつく清香。

『そっか、決まったら教えて』

「自分で調べやがれ」

そういいながらもおそらく教えてくれるのだろう。

清香は蛭魔の微かに笑っている様子を聞いてそう判断したのだった。



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