11th down
清香は考えた。

自分がアメリカで学んだことは、主にテクニック。
それを攻撃に生かすことは身体的に困難だった。
…それなら自分が助言出来ることは防御。
王城の方針にピッタリである。

『良いね。このチーム』


「今年こそディフェンスのホワイトナイツが制する年だ。必ず優勝旗を掴んで帰れ!」



その後、解散となり清香は即王城の皆から質問攻めにあう。


三年でTの鏡堂が尋ねた。
「お前もアメフトするのか?」
『勿論ですよ』

一年でRBの猫山が尋ねた。
「ポジションはどこなんです?」
『LBだよ。一応ね』

皆から歓声が上がる。
双子のLBか!と。

清香はすかさず否定する。
『あー清十郎の真似したワケじゃないよ?始めた時期は私の方が早かったんだし』

「へぇ、そうなんだ」
清香の隣に神前がやってくる。

『…君は?』
「神前瞬。2年のWRさ」

バラを手にし清香に微笑みかける神前。
清香の顔が引きつる。

『私になにか用かな?』
「進の隣に立ってくれないかな」

神前は清香の手をとり、桜庭の隣にいた進の横に立たせた。

「…神前?」
『…瞬君?』
同時に呟く清十郎と清香。

「やっぱり似てるね」

高見と桜庭も2人を見比べる。

「…ああ」
「うわ、本当だ〜!」

清香と清十郎は互いに顔を見合わせ、ため息をついた。

「見られるのは好きではない」
『私は見られ慣れてるけどね』






RB:ランニングバック
LB:ラインバッカー
WR:ワイドレシーバー
DL:ディフェンシブライン
T:タックル


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(11/21)

bkm



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