清香は考えた。
自分がアメリカで学んだことは、主にテクニック。
それを攻撃に生かすことは身体的に困難だった。
…それなら自分が助言出来ることは防御。
王城の方針にピッタリである。
『良いね。このチーム』
「今年こそディフェンスのホワイトナイツが制する年だ。必ず優勝旗を掴んで帰れ!」
その後、解散となり清香は即王城の皆から質問攻めにあう。
三年でTの鏡堂が尋ねた。
「お前もアメフトするのか?」
『勿論ですよ』
一年でRBの猫山が尋ねた。
「ポジションはどこなんです?」
『LBだよ。一応ね』
皆から歓声が上がる。
双子のLBか!と。
清香はすかさず否定する。
『あー清十郎の真似したワケじゃないよ?始めた時期は私の方が早かったんだし』
「へぇ、そうなんだ」
清香の隣に神前がやってくる。
『…君は?』
「神前瞬。2年のWRさ」
バラを手にし清香に微笑みかける神前。
清香の顔が引きつる。
『私になにか用かな?』
「進の隣に立ってくれないかな」
神前は清香の手をとり、桜庭の隣にいた進の横に立たせた。
「…神前?」
『…瞬君?』
同時に呟く清十郎と清香。
「やっぱり似てるね」
高見と桜庭も2人を見比べる。
「…ああ」
「うわ、本当だ〜!」
清香と清十郎は互いに顔を見合わせ、ため息をついた。
「見られるのは好きではない」
『私は見られ慣れてるけどね』
RB:ランニングバック
LB:ラインバッカー
WR:ワイドレシーバー
DL:ディフェンシブライン
T:タックル
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bkm
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