鉄馬が出なくなったことにより、西部は大幅に戦力が下がった。
それは誰の目にも明らかだった。
最終的に結果は21-20で王城の勝利。
しかし、勝利後のミーティングで喜ぶものは誰もいなかった。
当たり前だ。
鉄馬が最後まで出ていれば負けていたのだ。
勝利の要因が運ではこの先、クリスマスボウルどころか春季大会ですらやってはいけない。
『これは、早急に清十郎の攻撃参加を考えないと…』
清香は呟いた。
ふと清十郎を見る。
清十郎の目にはアイシールド21が捉えられていた。
清十郎は目を見開いている。
自分の不甲斐ない試合をこともあろうに泥門に見せてしまった。
そのことに対する焦りと自分に対しての怒りが交錯しているようだった。
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(11/21)
bkm
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