9th down
直前ミーティングが始まる。

清香はこのハーフタイム中に考えていたことを話した。

『私の調査ミスで、キッドの早撃ちを0.5秒か0.4秒と思ってました…ごめんなさい』

そして顔を上げる。

『キッドの早撃ちは0.3秒。これは今の王城の力じゃ止められない』

清十郎は軽く頷いた。

『鉄馬くんを潰す。できれば二人がかりがいい』

その他のパス要員にももちろんパスは回る。

しかしその場合、なかなか突破されないため鉄馬くんにパスが回るよりは全然楽なのだ。

「というわけで、要は進と大田原だ。お前達にかかっている」

庄司の言葉に無言で頷く清十郎とばっはっはと笑う大田原。


清香はチラリとキッドを見た。

椅子に座り、水分補給をしている。


清香がじっと見つめているとキッドがこちらに気づいた。

清香がにらもうとすると、キッドはこちらに笑顔で手を振ってきた。

驚いた清香は慌てて王城ベンチに向き直る。


な、なんでそこで笑うの!?
勝っているっていう余裕から??


後半戦が始まる。


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(9/21)

bkm



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