次の日はマシンバッティング。
御門の9球が最高で、他の皆はよくて7球。
特に猿野君は0球という悲惨な結果だった。
猿野君のおじさん越えのホームランはまぐれだったのかな?
バッティング練習あと、雄軍の発表がある。
「3年、牛尾御門」
御門が返事をする。
「3年、蛇神尊」
蛇神君が前に出る。
「2年、虎鉄大河」
Hi!と返事をする虎鉄。
「2年、猪里猛臣」
ハイ!と元気な猪里君。
その他の選手がよばれる。
一年生から選出されたものはいなかった。
1年の講義によって、2、3年連合軍対1年の直接対決がきまった。
対決の日は4日後。
マネージャーで話し合いをする。
「参ったな、監督から暇を出されちまった」
そう、監督は言ったのだ。
選手のことは選手でやる。
マネージャーは3日間はフリーだと。
「伊豆温泉巡りなんてどうですの?」
撫子は笑って提案する。
それもいいと思うけどねー。
『私、一旦帰るよ』
「どうしてです?」
『私の従兄弟がこの近くで合宿してるらしくて、そこに行ってこようかなと思ってねー』
昨晩届いたメール。
紀洋おじさんからのもので、伊豆で合宿をするとのことだった。
黒撰高校はマネージャーがいないようで、手伝って欲しいとのこと。
そのことをいうと、鶫は納得する。
「ああ、そういうことなら行っといでよ。私は残るよ」
「私は実家の手伝いで帰りますわ」
「私も残ります」
「俺も」
「私は一旦帰ろうかなー」
「私は残るね」
「もみじと凪がいるなら残る……かも」
マネージャーは各々発言する。
『それじゃあ、監督に報告してくるね』
監督の元に行く。
いつものようにタバコをふかしている。
「おお、どうだマネージャーは」
『帰る者は3人ですね。残るのは鶫とかの子ちゃん、1年の3人です』
「なんだ、お前は帰るのか」
監督は驚く。
私は残ると思っていたのだろう。
紀洋おじさんのことを話した。
『ということなんですよ』
「村中のやつも伊豆にいやがるのかよ、参ったな」
そういいながらも嬉しそうな監督。
「魁と由太郎にもよろしくな」
『もちろんですよ!』
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