めいるさんリクエスト

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「お、鈴木ぃ」



鈴木は一度肩を大袈裟に震わせたあと、おずおず此方に顔を向けた。少し嫌そうな顔。いつも通りだから気にしない。
「なに…?」かなり警戒しているらしく、井藤と居るときとはえらく大違いだ。まぁ、これもいつもと同じだから何も無し。



「いや、呼んだだけ」

「……」



じっとりした目で鈴木は僕を見つめてきた。僕がかっこいいからって見すぎだぞ。
暫し見つめあっていれば、鈴木が何かに気付いたように目を大きくさせた。「…どうしたの?怪我してる」僕の頬を指差しながら鈴木が言った。



「あー、どっかに引っ掻けたんだ。地味に痛いよなこうゆうの」

「あ、じゃあこれ」



鈴木がブレザーのポケットをあさって、小さめの絆創膏を取り出した。「たまたま貰ったやつだけど…俺は使わないからあげる」鈴木は照れたように笑って(西野ビジョン)僕にそれを差し出して駆け出して行った。
…鈴木ってツンデレなんかなぁ、と僕は思う。貰ったなんて嘘ついちゃってさ。僕がいざって時のためにとっておいたくせに。
僕は絆創膏を使わずにポケットにしまった。



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勿論鈴木は本当に貰っただけでしょう。てかこの西野本気で気持ち悪いだけの人ですね(笑)
山田も残念で挙げ句には勘違いばっかりする西野が考えてて楽しいです(^-^*)だから謝ったりしなくて大丈夫ですよ!
では、企画参加及び、リクエストありがとうございました♪





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テーマ「人外ファンタジー」
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