林さんリクエスト
安孫子と吉永は付き合っている設定にさせていただきました。

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最近のお気に入りはもっぱら中庭のベンチだ。暖かくて心地いい日は人気だが、今日みたいな、じっとしているだけでも汗が滲むような陽気の日は誰一人いない。そりゃそうだ、だって教室には空調がついているんだもの。



「おら、吉永。茶だ」

「ありがとう…」



まだ冷たいそれを受け取って、頬擦りした。水滴とかが肌についたけど、涼には代えがたい。
あーー、と低く唸る俺を見ながら、安孫子は口を開いた。



「あちぃなら中入ろうぜ」



汗をぬぐう安孫子。イケメンは汗すら爽やかだ。俺の汗と成分は同じはずなのに、俺のみたくべったりしてなくて、さらっとしてる。俺もそんな汗をかいてみたいよ。
会話とは別に思考を動かせば、それに気がついたのか安孫子に頬をつねられた。安孫子の手が冷たい。



「聞いてんのか、…っておいっ」

「安孫子の手ぇ気持ちいい…」



今度はお茶じゃなくて安孫子の手に頬擦り。あ、顔真っ赤だ。
「煽ってんじゃねーよ、バカ」言いながら、安孫子は手に寄せていた顔をこちらに向かせると短いキスを顔全体に降らせた。安孫子も唇は熱いみたいだ。



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夏の中庭でイチャイチャする二人を想像してみたらこうなりました!学校でなにやってんだ。
企画参加及びリクエストありがとうございました!




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