「ところで、」



会長が格好いい顔を不気味に歪めた。こういう顔をするときは、大体において腐った話をするときだ。
俺は今度は誰に近づけと言われるのかそわそわした気持ちで会長を見やる。



「二又とは、どうだ?」

「会計ですか、?」



俺の問いかけに会長が頷く。てっきり「次は副会長だ!」とか言われると思っていた。
俺は遊園地の事を思い出した。あの笑顔を思い出して、俺はなんか照れた。



「…仲良くなったとは思います」

「そうか。うん、行って良かった」



会長は笑顔で頷いた。「会長は、大和と仲良くなれましたか?」俺も気になっていたので聞いてみる。すると会長は先程の笑顔が嘘のように真顔になった。



「その事は聞くな」



はぁ、と会長はため息を吐く。そんな反応されると逆に気になってしまうと俺は思った。








「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -