会計の背中を追いかけ、ベンチを発見して二人で並んで座った。
俺も会計も喋ることなど無いため、お互い無口だ。気まずい俺とは対照的に、平気そうな 会計を恨めしい気持ちで見やる。
このまま座って1日終わるのかな、と思っていれば、会計と目があった。



「…なぁ、なんで俺なの」

「へ?」

「行動。なんで俺なん」



会計の問いかけに困ってしまう。会長と大和をくっつけるためとも言えないし、俺はあー、とか、うー、とか言って目をそらした。
何を思ったのか、会計は「まぁ、いいけど」と話を終了してくれた。会計は意外と空気が読めるやつだと思う。



「平凡、立て」

「?」

「あれ、乗ろう」



会計が少しキラキラした笑顔で俺の手を引っ張った。会計が呼び指すアトラクションは、



「め、メリーゴーランド…?」








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