大和と会計の目が見開かれる。そんなに驚くことないのに、と俺は気まずさから痒くも無い頬を掻いた。



「なっ、何で会計なんだよ!?」

「え、いや、意味はないけど、!」



大和に腕を掴まれた。いつの日か腕を掴まれた時の激痛を思い出して、俺の体は強張った。
まぁまぁ、と会長が大和を宥めるが、大和の勢いは止まらなそうだ。なんと言うか、目が怖い。



「と、とにかく、遊ぼうよ、ね?」



他の来場者の視線を集めていることに気づいた会計が大和にいった。大和も見られていることに気づいたのか、ぐ、と歯を食いしばり、会長を引っ張って人だかりに消えていった。
残された俺と会計は気まずげにお互いを見やった。



「……どこ行く?」

「…とりあえず歩く?」



俺の歩く発言に同意を示したようで、会計は大和が向かった方とは逆の方へ歩き出した。








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