会長はやはり金持ちなんだなぁ、と車の中で思った。長い車の中は広く、シートはふかふかだ。
はしゃぐ俺をよそに、他の三人は当然のように座っていた。庶民なのは俺だけなのである。



「和哉の家には無いのか?リムジン」

「あるわけ無いだろ…。我が家はマーチ一台だ」



俺がげんなりしながら言う。大和は苦笑いだった。
そういえば、今日はどこにいくんだろう?俺は会長に問いかけた。



「遊園地だ」

「へー、そうだったんすか?」



会計が意外そうに言った。俺も思わずへーともらす。もっとなんか凄いところに行くのかと思っていたため、普通のところで安心した。

車内でワイワイ談笑していれば、 すぐ遊園地についた。








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