「なんで会長がいるんすか?」



当然の疑問を会計が口にする。会長は笑顔で指をクイクイ動かした。「二又、お前に用があってきたんだ。ちょっと付き合ってくれ」会計は意味がわからない、と言いたげな顔で席を立ち上がり会長について行った。



「二又、怒られんのかな」



大和がペン回しをしながら言った。俺は「さぁ?」と返す。大和はペン回しを止めた。



「しょうがないから三人でやるか!和哉は何したいんだ?」



俺の意見を尊重してくれるのか、と俺は英語の教科書を二人に見せた。「お、英語なら俺教えられんぞ!」大和が意気揚々と答えた。

そのまま三人で英語をすることになり、俺が真ん中で二人に教えてもらう感じになった。大和は言った通り英語ペラペラだった。羨ましい



「あれ、もうこんな時間か!」



大和が時計を見ながら言った。つられて時計を見れば、既に17時を過ぎていた。夢中になってやっていたからか、時間を忘れていたらしい。
俺は大和と書記にお礼を言う。これで赤点を取ることはないだろう。
…結局会計は戻って来なかったな、とか思いながら俺は教科書を鞄に詰めた。








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