やっと図書館に着いたので、四人でぞろぞろ入館した。
俺は図書館に来たのが初めてなので、思わずキョロキョロしてしまった。その辺の市立図書館並みにデカイ。本は経営学が多いようで、おすすめの本がすべてそれだ。



「やっぱりデカイなぁ!俺初めて来たぜ」



大和が珍しく小さい声で言った。俺は頷いて答えた。
書記と会計は来たことがあるのか、軽い足取りで中を進んでいった。数人のチワワがキラキラした視線を送っていたが、二人とも無視していた。因みに俺には殺意が駄々漏れの視線を寄越してくれた。

少し奥の方の、人がいない場所に四人で座った。会計と大和が隣で、書記と俺が隣。大和を二人で囲んでくれればいいのに、こんなにバランスよく座るのか。まぁ、これのほうが勉強が教わりすいんだけどさ。なんか、萌えてきには足らない。
書記は満足気に座っていて、何が気に入らないのか会計は仏頂面になっていた。



「花家って頭いいのか?」



大和が聞く。書記は少し考えて見せた後、「人並みには、」と答えた。どうせ頭いいんだろうな、と俺はひねくれた考えを持った。
取り敢えず勉強をするために教科書とノートを取り出した。書記も続いて出し始める。
まずは数学から教えてもらおう、と書記に話しかけた。



「数学教えてくれませんか?」



そう言えば、書記は笑顔で頷いた。








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