結局風紀室に連れてこられてしまい、俺は小さくため息をついた。
俺は何をしたんだろうな、と考えても何も出てこなかった。もしかしたら腐男子ということ自体が駄目なんじゃないかなとか、なんだかとってもネガティブな気分だ。
「さて、本題だ」
俺は唾を飲み込む。
「お前、生徒会室に入ったろ」
「……え?」
俺は思わず聞き返す。風紀委員長は同じ言葉を繰り返した。
もっとなんかすごい事を突き付けられるのかな、とか思っていたが案外違ったらしい。
あ、でも。生徒会室は一般生徒は立ち入り禁止だ。
「入りました…けど…」
「一般生徒は立ち入り禁止なのは知っているな?それについての苦情が今殺到している」
委員長は重いため息をついた。
たぶん、チワワに見られてたんだな。苦情だって九割はチワワ達の仕業だろう。制裁出来ないからって、なんて陰湿な。
というか、「で、でも。大和も一般生徒なのに生徒会室に出入りしまくりですよ」俺はなんだか不公平な気がして思わず声をあげた。
委員長は顔を歪めると、またもや重いため息をついた。
「それについての苦情は来ていないが、そうだったのか」
……俺はダメで、大和はいいのかよ!
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