会計は飴をあげたらすぐに何処かへ消えていった。本当に大和に会いに来ただけとかある意味すごい。俺なら、こんな朝の短い時間に会いに行こうなんて発想すら思い浮かばないもの。



「和哉ー、俺にもアメくれよー」

「石橋、俺もー」



どこから湧いたのか、爽やかまで俺に集ってきた。しかし俺のポケットはすっからかんだ。
つまり、飴はひとつもない。



「もう持ってないんだよ、ごめん」



大和と爽やかは残念そうに頭を垂れた。
そんなに飴が欲しかったのだろうか。



そのまま何事もないように、授業は進んで行き、到頭昼休みになった。
今日は平和な1日だ、と俺は購買に行こうと足を動かす。しかし、それは大和に阻まれた。



「食堂行くだろ?」

「え?……あ、じゃあ行くよ」



そういえば最近あんまり大和と一緒に食堂に行って無かったな。
そろそろ萌えをチャージしたいところだし、と俺は行き先を食堂に切り替えた。








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