「……」



朝、教室について、机の中を漁れば何か見知らぬ紙が入っていた。
なんだこれ、と中身を覗く。



「"手伝って頂き多少ながら助かりました。ありがとうございます。"」



綺麗な文字の羅列を見て、恐らく副会長だろうなぁと思いつつ鞄にそれを突っ込んだ。
それにしても副会長は少しツンデレくさい気がする。表向きにはツンツンしてるが、こんな"ありがとうございます"なんて手紙を送っちゃう辺りがかなりツンデレだ。副会長受けもありだなぁ、と頬杖をつきながら幸せな気分に浸っていれば、背中に小さな衝撃を感じた。



「かーずや」

「お、大和。おはよう」



寮でもしたのだが、思わず挨拶してしまう。大和は気にした様子もなく返事を返してくれた。
俺の背中に覆い被さった大和は、何やら俺の頭に顔を埋めているようだった。
何がしたいんだろう、と思いつつ俺は抵抗もせずに大和の好きなようにされていた。



「朝からお熱いねー?」



頭上から降ってきた声に俺は上を向いた。
そこには黒い笑顔の会計がいました。








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