そう言って爽やかの隣に座った大和を、会計は驚愕したような顔で見ていた。



「えぇ!?なんでぇ大和!あっちの方が広いし混雑してないのに!」



会計が生徒会役員専用席を指差しながら叫ぶ。
それを疎ましそうに見やった大和は口を開いた。



「今日はここで食うんだよ。和哉は俺の前な!」



言われた通り前に座る。不良と隣という恐ろしい事態が発生したが、不良は最初ほど突っ掛からなくなってきたので、俺が個人的に不良が怖い事を除けば全然大丈夫な存在になっていた。
大和と離れるのがよっぽど嫌なのか、会計は渋々と言った感じで大和の隣に座った。渋々なら専用席に行けよ!と誰もが思ったに違いない。
会長は俺の隣に腰掛け、凄く異色の六人で飯を食べるはめになった。



「俺は石橋と大和を誘ったつもりだったんだけど」



爽やかが会計を一瞥しながら呟く。
そんな挑発みたいな事すんなよ…!まんまと挑発に乗せられた会計が低い声を出す。



「あ?どういう意味だよ」

「そのまんまの意味だけど?」



一触即発な状態が続く。こんな中飯も食ってられないと思ったが、会長、大和、不良は普通に食事してた。
え、あれはスルーなの?
一人でそわそわしていれば、見かねたであろう不良が爽やかに言った。



「飯が不味くなんだろ。喧嘩は他所でやれ」








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