呟いた会計はそっぽを向くとお茶を啜っていた。
本当に意味わからん。
俺は会計をそっちのけで会長と大和の仲良さ気な姿を瞳に焼き付けた。
一時間くらい各々好きな事をやった後、大和がゲームを止めたのか俺の隣に腰かけた。会計と大和に挟まれているため凄く居心地が悪い。
「和哉ー、お腹すかないかー?」
「あー…」
俺はちらりと時計を見る。どうやら既に12時を回っているようだ。
大和は俺の腕を引っ張った。
「なぁ食堂行こうぜ?」
語尾にはてながついているわりには、俺の賛否を聞かずに玄関へと向かってしまう辺りが大和らしい。
俺は苦笑しながらも食堂へ行く事に賛成を示した。
当然のように会長と会計も一緒に食堂へ向かう。結構混んでいた食堂が、会長と会計が入った瞬間騒然となった。
俺には殺さんばかりの視線を向けられ、やっぱり良く思われていないんだなと思った。
「石橋ー!」
俺の名を大きな声で呼ぶのは爽やかだった。その前には眉間にシワを寄せた不良がいた。
この二人、仲良かったのか?
「一緒に食おうぜ。なぁ、出雲も構わないよな?」
「ダメだよ、大和は俺達と食うの。この平凡はやるから大和は諦めな」
勝手な事を言ってのける会計。
大和は会計をじっとり睨むと、爽やかの方を見た。
「日比谷、隣座るぞ」
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