「ちょっと平凡ー、お茶くらい出したっていいんじゃないのー?」



大和に構ってもらえない事に気づいた会計が俺に突っかかってきた。面倒くさいなぁ、と思いつつ俺はお茶を淹れる。
大和はやっぱりゲームに夢中で、会長はゲームの画面を横からじっと見つめていた。



「早くお茶〜」

「はいはいー、どうぞ」



お茶を急かすんじゃないよ、と多少のイライラも乗せてドン、とお茶を置いた。ちょっと溢れた気がする。
そんな俺を不服そうに睨む会計。ぬるいとか不味いとか言ってるけど、もうこの際無視に限るよね。小姑かっつーの。
俺も会長みたいに大和のゲームを横から覗いてみる。ぽつんと独りぼっちになった会計は、寂しかったのか此方にやって来た。会長に寄りかかってゲームを覗いている。
そこそこ広い部屋に男四人が固まるというなんとも暑苦しい事態が起こった。
俺は三人から離れてソファーに座る。すると今度は会計が此方にやって来た。こっち来んなと思いながら見やるが、会計は俺の顔を凝視していた。
意味が分からず、俺も思わず会計を凝視。会計は眉間に皺を寄せた。



「…むかつく」








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