「大和ぉ、遊びに来たよっ」



必死にゲームをプレイする大和の背中に抱きつく会計。でも大和はゲームに必死なのか、会計に頭突きをくり出していた。
うへ、ざまーみろ。



「石橋、大和は何やってんだ?」

「モンスターをハントしたり肉焼いたりするゲームです」

「?…そうか」



立ったまま会話をする俺と会長。会長は大和に構わないのか、めげずに構い倒す会計を静かに眺めていた。これが生徒会長の余裕なのか。



「だあぁぁあぁ!!!さわんじゃねーよ二又ぁぁ!!」

「ご、ごめんね、怒んないで」



大和の前じゃやたらと大人しい会計が可笑しくて思わずニヤついていると、すぐ横から視線を感じた。
視線の方を見れば、無表情の会長。



「どうかしましたか」

「……なぁ石橋、お前会計との絡みはどうなったんだ」

「ふぇっ!?」



うっおうすっかり忘れてた。
失敗したって言ったら会長怒るかな。恐る恐る会長を見上げれば、なんと会長は笑っていた。



「どうせうまくいかなかったんだろ?そんな顔するな」

「…め、面目無いです…」



会長は俺の頭を乱暴に掻き回すと、大和と会計の方へ向かって行った。
あれ、会長ってこんな優男だっけ。








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