また新しい一週間の始まりだと思うと、何だか気分が少し重くなるのは何故だろう。
まあ俺の場合は、間野と安孫子からいじられる事が気分の塞がりの要因だと思うが。
また間野に絡まれるんだろうな、と思いながら扉を開く。
同級生たちは、俺の事を気にすることなく談笑に耽っていた。
自分の席に荷物をおいて、何気無しに隣を見れば、まだ間野はいない事に気がついた。
気がついて、我にかえる。なんで、間野の事を気にしているんだ、俺は。
自分が考えている事がよく分からなくなりつつ、俺はHRに備えて席についた。
HRが終わり、もうすぐ一時限目が始まる、というときに間野は登校してきた。
学年で一番かわいいと評判の白鳥さんと共に。
見てくれはかなりいい間野は、美少女白鳥さんとすごくお似合いだった。まさに、美男美女カップルといった感じだ。
そんな二人は皆の目を引きながら、廊下の奥へと消えていった。
「あの二人付き合ってんのか…?」
俺の肩に手をおきながら、安孫子は目線を廊下の奥に向けたまま呟いた。
付き合ってる。
何故か胸がずくりと疼いた。
なんだこれ……意味がわからん。
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