カラオケ店員になったこと無いので全て適当です。間違った事を書いていても目を瞑ってほしいです

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カラオケ店員のバイトを始めて半年立ち、最近はもっぱら深夜バイト。理由は勿論時給が良いから。

深夜はサラリーマンとか、大学生みたいな人たちとかが多い。深夜だけどそこそこ忙しいから大変だ。
それと、毎日のように深夜にやってくるお客さんの相手も大変だ。
その人はいつも一人で来て、俺と数十分喋って歌って帰っていく。忙しいときは迷惑極まりないが、イケメンでしかも客だから俺は萎縮しながら話を聞いていた。

そして今日も彼は来た。今日は人がやけに多く、彼の相手は全くできなかった。
ちょっとして、彼は客が落ち着いてきた頃に俺のもとに会計でやって来た。俺はドリンクを運びに行かなくちゃならなかったため、バイト仲間のゆみちゃんに彼の相手はお願いした。ゆみちゃんは満面の笑みで承諾。寧ろ是非、という感じでレジについていた。やっぱり女の子はイケメン好きなんだな。

ドリンクを運び、ついでに注文が来ていた唐揚げを作って運び、それから色々やっていたら30分程時間がたっていた。
再びレジに戻りレジの前のスペースに目を向けた。

そこには、彼が悠然と座っていた。

俺は驚いた。だって、ゆみちゃんが彼の会計を行ったのは少なくとも30分も前だ。 ならば、彼は30分間もここにいたというのか?なんのために…?
時刻は既に1時を回っている。



「あ、林さん!忙しかったみたいですね、お疲れ様です」



ニコニコ、笑顔で言われる。俺にはその笑顔が気持ち悪いものに感じた。
俺は笑ってみるが、うまく笑えた気がしない。
彼はカウンターの近くにやって来た。



「少しお話しませんか?」

「え、あ、 あの…」



俺がもごもご口を動かしてご言葉を出せないでいると、彼はもう一度笑顔を浮かべた。「お話ししましょう?」強制的ななにかを感じる。
俺は仕方なく頷いた。彼は満面の笑みだ。だけどやっぱり俺にはその顔がたまらなく気持ち悪かった。



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気づけば上がりの時間までずっといる









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