飲み会から帰ってきた深夜0時過ぎ、アルコールを飛ばそうと風呂に入ろうとしたときだ。



「ん、メールだ」



最近人気の歌手の新曲が流れるそれを慌てて取りに行った。
メールを開く。知らないアドレスからだ。



『いまそっちに向かってるから』



眉間に皺が寄る。なんだ?迷惑メールだろうか。にしても少し気味が悪い。
わざわざ見るんじゃなかったと、何となく損した気分になり、ケータイをベッドに放り投げて風呂へ向かった。


少しうつらうつらしながら湯船につかっていたら、風呂に出た時には既に時間は1時を回っていた。自分の長風呂さに少し驚きつつ、ベッドに腰かけた。
ケータイが点滅していることに気づいた。



「…なんだ、これ…」



新着メール、84件。

こんな数字、初めて見た。気持ちが悪い。しかも、全て同じアドレスだ。
思わず、ケータイを投げ飛ばした。床に打ち付けられたそれが鈍い音を上げる。

♪〜♪〜♪♪〜

着信音の新曲が、部屋に流れた。言わずもがな、ケータイからだ。
咽がひきつる。
俺は恐る恐る立ち上がり、ケータイを手に取った。
新着メールを、怖ず怖ず開く。



『いま、部屋の前だから』



チャイムが鳴り響いた。



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最初に考えていたお話とまったく違うものになりました…(^O^)
攻めが美形か分からないと言う








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