「鈴木鈴木〜、どうだ、僕、美しいだろ?」



ニコニコと俺に近づいて来た西野が俺の前でくるくると回った。俺は地べたに座っているから、西野のボクサーパンツがちらっと見えてどうしようも無い気持ちになった。
「う、うん。美人だね」
俺が苦笑いで言えば、西野は照れたように笑って「当たり前だ!」と答えた。じゃあなぜ聞いたのか。西野に続いて峯もこちらにやって来る。俺は気になったことを聞いてみた。



「なんで西野と峯はスカートの丈ロングなの?」

「あ、俺も思った」



井藤が頷きながら俺に同調してくる。すると峯はあぁ、と答えた。
「似合うからいいだろ?」
………答えになっていないような。出来れば俺だって足は隠したい。



「因みに動きやすいようにスリットが入ってる」



峯は言うと、足をスリットから覗かせた。太ももの付け根辺りから大胆な切り込みが入っている。
峯の足を見たクラスメイトがおおー、なんて声をあげる。男の足を見て出す声じゃないな、と俺はまた苦笑いを浮かべる。
「鈴木、俺もなかなかえろいでしょ」
エロいかは置いといて、綺麗な足だという事はわかった。


そのあと峯と西野は衣装を汚すとまずいので制服に着替えてもらい、一緒に教室準備に勤しんだ。
俺は今井の姿が見えないなぁ、なんて思いながら、紙を長方形に切ったものを輪にして繋げるという事を延々とやってのけた。








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