おやすみなさい




小さな胸の頂を、服の上から口に含む。唇で強弱をつけて愛撫してゆけば、ツンと硬く尖り出す。きつく吸ってやれば、少女は僅かに身を捩った。

このまま力任せに抱いてしまってもいい。非力な体をねじ伏せて、痛みに震える喉に食らいついて、嗚咽を漏らす口を塞いで、壊してしまうのも悪くない。

歪んだ欲望が膨らむ。クロコダイルの右手が少女の服を引き裂こうと、その襟元に掛かった。


「……っ!」


その刹那、こめかみに痛みが走った。少女を見るまで、ひどい頭痛に苛まれていたのを彼は思い出した。ズキンズキンと脈打つ痛みに彼は顔を歪ます。

渋々、クロコダイルは少女から体を離した。人は痛みに弱い。それに重なる疲労。最近は忙しさのあまり、ろくに睡眠もとっていなかった。体力には自信があったが、それにも限界がある。蓄積された疲労がどっと押し寄せてきたようだった。しかし、問題はベッドに横たわる少女の存在だった。当人は起きる様子もなく、すやすや寝息を立てている。今すぐベッドから蹴り落としても良い。クロコダイルにはそれが出来た。だが、その後に騒ぎ出すであろう少女を相手にするのは面倒だった。
さっきまでの高揚感が嘘のように消えていた。頭痛は酷くなる一方だ。もはや何もかもが億劫だった。今は一刻も早く横になって休みたかった。

クロコダイルはガウンを脱ぎ捨て、ベッドに横になった。強烈な睡魔に襲われて、クロコダイルは意識を手放すように眠りについた。溶け出した意識の片隅で、傍らに心地よい温もりを感じた。




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