2013/01/06 16:34


こうやって絵を勉強して将来絵を描くことを生業にするって決めてることを人に話して すごいねって言ってもらえたりするとき
わざわざ勉強しに行かなくても独学で上手な絵を描いていて、
それを趣味の範囲にとどめている人が自分も周りにも自分のしらないところにも溢れるほどいることを思い出してすごく怖いです。
そんな人の前で、ましてやそんな人に社交辞令でも褒めてもらえるときはほんとうに怖いです。
自分は数学や理科の知識を習う代わりに絵について勉強して練習してきました。
でもその人たちはそれについての知識も持っている上で自分より絵がうまいし描きたいものも描けるからです。
中学生のときこうなる覚悟はしましたし、ここまで来たからには引き返しちゃいけない、ずっとぶれないビジョンを持ち続けてそのために行動しなくちゃいけないって覚悟はまだ続いています。
でもやっぱり遠目から見てみると

自分で自分のできることを絞りすぎたのかなあ早まったかなあと思わずにはいられません。
だってイラストレーターは副業でもできる仕事だからです。

しかも情報化がすすんだ今、趣味で絵を描いている人にもある程度上手で依頼主の目にとまればお仕事の依頼がくる、そんな機会が増えているんじゃないかと思います。
だから芸大に行くからどう とかじゃないと思います。行ったらたしかに学べることはたくさんあります。
でもわざわざ行って勉強しなくても気持ちと運があればだれでもなれます。し、実際なれてます。
さらに趣味で続けている人は本当に勉強している分野と両立しているので
そっちのほうが賢いと思います。

上のようなことに気付いている人はたくさんいると思うし、
もっともっと賢い考えをしている人も沢山います。
自分が芸大を選択して、手放しに褒めてもらえるとき、
たとえ社交辞令でも嬉しいし道を間違えた気がしなくなりますが、
実際絵を習っていても彼らよりまだ下手な訳ですから、そんな人たちがそうやって褒められて喜んでる自分をみて何かを思っていると考えると、とても怖いです。

だからイラストレーターになるのは運と機会と太い神経が何より大事で
自分しか出せない個性は二の次だと思います。
だってイラストレーター一人一人がそれぞれの個性をもっているので、個性のある絵は誰でも描けるからです。
依頼にあった個性的な絵を描けているのは自分だけじゃありません。同じような方向性の自分とはちょっと違う個性を持ったイラストレーターがごまんといます。
自分にしかできない仕事っていうのはイラストやビジュアルデザインの世界では特にそうそうないのではと
東川篤哉の本や溢れ出るセンスタグを見る度感じます。


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