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「name」


近くで、ヒソカさんに呼ばれた。
すごく近くで。
体の中から響いたような気さえするほど。

何故だか視界は霞んでぼやけて、よく見えない。
縋るものが欲しくててを彷徨わせれば、彼の筋肉質でしなやかな胸があった。
私の手が物欲しそうにしているのがわかったのか、彼は上体を起こして向かい合うような体制になる。
近くなった胸にすり寄れば、ヒソカさんは抱き締めてくれた。


「name、ほら」


背中にまわった彼の手がゆっくり這っている。
項から脊髄を辿って、下へ、下へ…
尾てい骨を触って、更に下。
お尻の谷間を、ついとなぞる。
思わず息を飲んで、体が震えた。
大きくて熱い彼のものを、きゅ、と締めたのが自分でもわかった。


「おや、name。ここも感じるのかい」

「…ぁ……やっ…」

「しょうがない子だ、こんなところまで垂らして、ベトベトだよ」


ぬるぬると、彼の指が穴の辺りを往復している。
かと思えば、私と彼が繋がっているところを、ついとなぞって確かめる。
私の中に入っている彼は、時折ビクリと震えて、更におくを小突くから、感じてしまって仕方がない。


「…ぁ……ふっ、う……ヒソカ、さん…」


もう自分を制御できない。
涙は勝手に溢れ出て、体は時々震える。
このままでいることが怖くて、どうにかしてほしくて、藁を掴むような思いで彼の名を呼んだ。


「……ダメじゃないか……止められなくなるだろ」


いつの間にか、彼は私の上に居て、私は彼の下に居て、

恐怖にも似た快感に襲われて、
ただ、ただ

鳴いていた


「name、ああ、name………君は本当にかわいくて、可哀想だよ。僕からもう逃げられやしないんだから」


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