私の恋人、ちっちゃくなっちゃった とは言ってみたものの、案の定あの独特な笑い声とまあそのうち戻るだろうなんて適当な答えが返ってきただけだった。 まあ、オヤジだって全知全能じゃないからね、そりゃそうか。 そんなわけで結局何もすることがなくなった私とマルコは、部屋に帰ってきた。 散歩でもしようと誘っても、サッチのような心無い輩に会うのが嫌なのか頑として動かなかった。 結局夕食も私が部屋へ運んで食べて、もう寝る時間。 「さ、お風呂入ろっか」 「…なんでそんなに嬉しそうなんだよい」 なにせ待ちに待ったバス☆タイムだ。 顔がにやけるくらい許してほしい。 後退りして逃げるマルコを捕まえて、あっという間にスッポンポンに剥いた。 かの不死鳥マルコも子供になってしまえば他愛もない。 私もパパッと裸になって、マルコの手を引きながらお風呂場に入った。 「ほら、子供ひとりじゃ危ないし?」 「子供なのは体だけだ!」 「一応能力者だし?」 「体くらい洗えるよい!!」 マルコはもう逃げられないところまで来たというのに、まだ怒っている。 …皆さんはお気づきだろう。 何を隠そう、私はただちっちゃいマルコにイタズラしたいだけなのだ。 マルコがどんなに騒ごうと、のらりくらりとごまかしてポンプ式のボトルを手にとった。 数回プッシュして出したボディソープを手で泡立てて、ぷにぷにの体を隅々洗っていく。 ちっちゃい子にイタズラするのって、なんだか背徳感があってドキドキする! 「わあ、男の子のここってこうなってるんだ〜」 「へ、変なとこ触るなっ!」 「ちっちゃくても感じるの?どれどれ」 「name!!」 マルコの大事なところを、ボディソープでぬるぬるになっている手で触るとビクンと反応した。 大人マルコだと凶器にしか見えないそれも、ちっちゃくなれば可愛いものだ。 「ちっちゃくてもイくのかな?」 「あっ…やめっ…」 もう私の好奇心は誰にも止められない。 たとえ涙目で訴えてくるマルコでもだ。 マルコの抵抗など無に等しく、私の手はちっちゃなそれを弄ぶ。 そんな私でもちょこっと申し訳ない気持ちはあったので、謝罪のかわりに軽くキスしてあげた。 すると、 ポンッ 「…ぽん?」 奇妙な音が風呂場に響いて、もくもくと辺りが煙で包まれた。 湯気、じゃあなさそうだ。 「マルコ…どこ?」 煙の中で何も見えなくて、手を伸ばしてマルコを探すと胸板のような硬さのものを触った。 「え、むないっ…!?」 た、まで言うことはかなわず腕と腰を強い力で引き寄せられて驚いた。 絶句しているとだんだん煙が薄れてきて、前が見えるようになってくる。 いや、もう胸板って時点で気づいてたけどさ。 「や、やあ、マルコたいちょー」 顔を上げると、青筋立てたマルコと目があった。 得意のnameちゃんスマイルをしても効果はないようだ。 「name、俺の言いたいことは分かるだろい」 「え?全然わかんない」 「なら、」 これならどうだ、と更に引き寄せられて体が密着する。 密着すると初めて気付いたのだが、妙に熱いものが私の腹の辺りにあたっている。 …嫌な予感しかしない。 しかし怖いもの見たさから、私はゆっくりと視線を下ろした。 「きょ、凶器だ…」 「お前のせいでこうなったんだよい」 「ヒッ…」 「落とし前、つけてもらおうか」 私はこの夜、マルコという男の恐ろしさを身を持って知ることとなった。 いいですか、皆さん。 ちっちゃい子にイタズラしたら捕まりますよ。 ついに私やっちまったー 一線越えたわこれw ← | → main |