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「俺がいつも昼寝してるところ、物干し場だからな。nameがよく来るんだよ」

エースは出会った頃のことを思い出しながら、非常に完結に話した。
船はもう見えて来ていたし、芋をやっと捕まえたnameが自分達を待っていたからだ。

「へえ、どうりで…」

仲が良いわけだ、という言葉を言いかけてマルコは止めた。
甲板にサッチの姿を見つけたからだ。
買い出しをして来なかったうえに、言い訳のひとつも考えていない。

「サッチさん、焼き芋持って来ましたよ!」

「待ってたぞーname!

…とマルコ、お前がなんで一緒なんだ?」

nameの時は嬉しそうに出迎えていたくせに、マルコに対しては態度をコロリと変えて随分と不機嫌そうだ。

「別にいいだろい」

「お前には酒の買い出しを…」

「サッチ隊長ー、買い出し終わりました!」

声のしたほうへ振り向くと、買い出しに行った結構な人数の者達ががちょうど戻ってきたようで、各々大量の荷物を抱えていた。
中には大きな酒樽を持った者も混ざっている。

それを見たサッチは明らかにしまった、という顔でマルコを見た。
帰って来た連中を見れば酒の買い出しを忘れたという嘘はバレバレだ。
ゆっくりとこちらへ振り向くマルコの雰囲気は、明らかに怒りが混ざっている。

「ありゃどういうことだか、説明してもらおうかい…サッチ」

「ま、まあいいだろ!どうせ買い出ししてねえんだし」

じゃあ俺は夕飯の仕込みがあるから、とそそくさとサッチは船内に入ってしまった。
マルコもマルコでそれ以上はどうでもよくなって気にしなかった。

自分も船内へ戻ろうと船を見上げると、大きな籠を持った名前がパタパタと甲板を駆けているのが見えた。
どうやら今日もシーツを干していたらしい。

真っ白なシーツが秋風に揺れた。

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