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「二人してどうしたんだ?」

エースが焚き火から出てくると、満足げに微笑むマルコと何とも言えない顔のnameがいた。

「何でもねえ」

「そうか」

ならいいんだ、と楽観的なエースはあっさりすませた。

「name、この芋サッチに持ってってやれよ」

「一緒に行きたいって言ってたもんね」

「きっと今頃拗ねてるぜ」

「…いや、そんなことねえよい」

自分が船から降りるとき、にこやかに買い出しを押し付けてきたサッチを思い出しながらマルコは言った。
そういえば何一つリストに書かれたものを買っていないが、酒などどうとでもなるかと思いそのまま船へと戻ることにした。

エースから少し芋を分けてもらって、彼の後をちょこちょこ追う名前。
まるで兄を追う妹のようだ。

「あっ!」

名前は芋をひとつ落としてしまった。
山の下りだったせいで道をコロコロと転がってしまい、それを追っても追っても捕まえられずどんどん先へ行ってしまった。

転ぶなよーと声をかけるエースとマルコは、必然的に2人で歩くことになる。

「エースはいつからnameを知ってるんだよい」

随分と仲の良い2人に、何となく気になって出た言葉だった。
マルコは無駄に人の詮索をするなんて、自分らしくないと内心驚いていた。

「あーいつだったかな…」

エースは遠ざかる小さな背中を見ながらぼんやりとその時のことを思い出すのだった。

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