「日吉、聞いたよ今日の昼の事、本当なの?」

「・・・」


部活が始まる5分前、部室で着替えをしていると横のロッカーを使っている鳳がニヤニヤと笑いながら声をかけてきた


「まさに教室の中心で愛を叫ぶって感じだったって聞いたよ」

「お前には色々感謝してたけど、撤回する」

「え!ごめん!」


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あとがきです

最初は5話で終わる予定だったんですが
なかなか終わらず、長引いてしまいました
話ごとのタイトルが、うまい具合にいったので良しとしよう

1話と最終話だけヒロインの主観で話を進めたかったんですが、無理だった
混ぜこぜ、まぁ終わったから良いかw

凝り固まった考えはキッカケが無いと変わらないという話だったんですが
グラデーションのように段々と変わっていく気持ちがタイトルの由来です

色々脱線気味で、以下キャラ設定

▼日吉・・・決めつけタイプ
想像で物事を考えるのが苦手で、自分に正直になれない
そのせいで矛盾ばかり生まれて大変

▼ヒロイン・・・猪突猛進タイプ
自分の気持ちには大変正直、しかしプレッシャーには弱い
努力家だが、人に依存する傾向で、押し付けがましい

▼長太郎・・・傍観タイプ
自分からは決してややこしい事に突っ込まないが対象とのやり取りで友情が生まれる
友達の噂を本人に確認するので、人に左右されない

▼ヒール役・・・アイドルのおっかけみたいな子をモデルに
すごいよね、ジャ◯おた・・・こわい
ウチの中にある典型的な1人では何も出来ない女の子

誰もが欠点を抱えている所があるという
そういう事を書きたかったのか、なんたら
うーん、言いたい事がまとまらない


言われて気づく事は世の中に沢山あって、それを言ってくれる人が側に居てくれると助かります
お世辞ばかりの人と付き合うのは、自分自身を崩しちゃう

ある種の束縛日吉と、束縛されると安定する女の子の話でまとまったのかな
でも、2人には助言してくれたりする友達が居たからこそ上手くいったので
間違いなく長太郎と亜美ちゃん(ヒロイン友達)が居なきゃ、物事はぶっ壊れていたでしょー

ひどい終わり方も嫌いじゃないですが、とりあえず完結した初めての作品で
ドロドロしたままは、なんとなくイヤだったのでいい形になるようにしますたー

続きは多分ありませんのでコレで完結です
長々とあとがきまで見てくださった方々ありがとうございました。



2012:09:27・にに



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「わ、若くん!」

「なんだよ」

「て、て!」

「いいだろ、手ぐらい繋いだって」

「どうしちゃったの?最近変だよ!すごい変!」

「今日はお前の家まで送ってく、家どこだよ」

「えー!!」

「嫌なのか?」

「嫌じゃない!嫌じゃないです!!」

「アドレスも教えろ、番号も」

「えー!!も、もちろん良いよ、・・・えー!」

「明後日、暇か?」

「に、にちよう?暇だけど、それがどうしたの?」

「・・・テニス、教えてやる」

「えー!!!」

「なまえ」

「わー!」

「うるさい」

「ごめんなさい」




おしまい


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テーマ「人外ファンタジー」
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