暇なんです!

[好きな人に「暇」といってみたー]

ファルス「暇だよぅ」
ジュード「勉強しろし」
ファルス「かまちょかまちょー!」



※学パロ

「ジュードー、勉強飽きないの?私と遊ぼ?」

「ファルスが数学分かんないから教えてほしいって言ったんでしょ。ほら、次の問題やるよ」

そんなの口実に決まってんじゃん。だってジュードはすぐにミラやレイアと遊ぶんだもん。少しくらい私が時間を奪ったって問題ないよ。じっとしていられないくらいに勉強する気のない私は数分前からジュードと向かい合わせに座っていたテーブルから離れてごろごろと寝転がっている。
ジュードの家の中はジュードの匂いでいっぱいで。マジたまらん!マジけしからん!そういっていた20分前に戻りたい。

「……はぁ、じゃあこの問題で賭けをしよう。解けたらファルスと遊んであげる。解けなかったら僕の言うこと聞いて」

ジュードの指差す問題はついさっき教えてもらったところ。それならできるよと食いつくように教科書とにらめっこしてノートに式を書いていく。
あれ、あれれ。ここの公式ってこれであってたっけ。あわてて教科書の前のページをめくろうとするがそれはジュードの手によって遮られた。

「だーめ。さっき教えたんだからみないでやってよ」

付け焼き刃だったら明日のテストの時には忘れてるかもしれないでしょ。と随分楽しそうに声を弾ませて悪い笑顔をみせた。
こうなったら仕方がない。私も実力で何とかしよう。
唸ること数十秒、私が書き出した式はそれっぽい形になった。おお、やればできる流石私!
ノートをはい、と渡してジュードの顔を伺う。ノートを見る彼の目はきれいな形。瞬く度に睫に目がいってしまう。かさついていない唇はいっつも薬用リップクリームをつけているんだって。塗ってる姿は見たことないけれど。

「……うん、あってる。よくできました」

「じゃあジュード、あそんで?」

ゆったりとした動作で立ち上がった彼は私を見下ろすように前に来る。何をして遊ぶのか分からなかった私は寝転がっていた体型から上体だけを起こした。
顔を掬われ目の前に端正な顔。
この流れってあれ、あれれ?

「ん、……ぅん、っは…ぁ、」

遊ぶってそういう意味で言ったわけでないのだけど。唇を奪われ舌と舌が絡み合う。いつの間にか寝転がっていた私に跨がるような体制になるジュード。
離れた口は呼吸するために開けられたまま。これではジュードの思うがままになってしまうわ。
そのままの体制。私は困る。
いや、あの…付き合って3ヶ月。初キスは二週間前、それ以上は……言うまでもないでしょう。

「遊ぶって、これじゃオトナの遊びだよ」

「じゃあ僕の家に遊べるようなものがあると思ってた?」

「………それは、ないかもだけど」

「僕の家に遊びに来たってことはそういうことでしょ?アルヴィン先生も女子が男子の家に来たいって言ったときはそういう期待もしているって言ってたし」

あのエロ保険医。少し女子にもてるからってジュードに余計なこと吹き込みやがって。
実際ジュードに少しでも触れれたらなーとは思っていたけどこのいきなりの進展じゃぶっ飛んで私は泣きそうです。



「僕だって結構我慢してたんだよ?……でも、人の部屋でこんなに無防備にされちゃたまったもんじゃないよね」



暇つぶし?これからが本番でしょ!
(男らしい堅い手のひらが私を襲う)

2013.10/23


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