『結構倒したね』
ナタリア達と修行中、倒さなくちゃならない敵の数はあと七体。
このまわりにはもう敵は居ないね。という話になり、移動しようとした時の話である。
「あの、ガイ。ちょっとよろしいかしら」
依頼人であるナタリアがガイを呼び止めた。
彼女が止まる。呼ばれたガイも止まる。アッシュも止まった。だから自然と自分の足も止まるわけで。
(ま、少し休憩入れるのも悪くはないよね)
「なんだい?」
「えっと…その、女性恐怖症は治ったのかを聞きたくて」
「ん、いや。治ってないよ」
意味が分からない。そう思ったのは質問を受けたガイ本人だけではない。この場にいる皆、意味が分からない。といった表情を表していた。
「ですけどガイ。先程からナナシの近くで戦っていませんこと?」
「ああ…そういうことね」
言われてみればそうだ。
そう思うが、それはアッシュがナタリアのそばから離れようとしないからだろう。
この場の収集がつかなくなる前に自分が二人の間に入ることにしようか。
『あー…成る程。恋人の邪魔はできないって話よね』
「まぁ、そうでしたの!」
ガイ、気づかなくてごめんなさい。そう謝る彼女は本当に気づいてないらしいようだ。
全く…相思相愛は恐ろしいよ、うん。
「いや…それもあるけど」
女性一人で闘わせるわけにはいかないだろう?
(あー…天然タラシ)(ん、何の話だい?)(最近は皆ガイのことをタラシを呼んで……あ、アッシュ。どこへ行きますの!)(……さっさとクエスト終わらすぞ)
『ちなみに』
「うん?」
『私は一人でも大丈夫だよ?』
「………キツい言葉だね」
ナナシ
LV235
ガイ
LV75
ナタリア
LV75
アッシュ
LV75
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