仮想物語。

仮想。つまりは空想、妄想となんら変わらない自分だけの世界<ワールド>。

本当に現実になるかどうかなんて自分にも誰にも分からないこと、故に面白味がでてくるのだと私は思う。


「だからね。私は半田と松野があんなことやこんなことをしていても許容範囲なの」

「どういうことだよ!」

「半田と松野がにゃんにゃんしても私は友達だってことよ」

それは嬉しいかもしれないけど…いや、うう…。声がどんどん小さくなっていく彼は顔が赤い。やっぱり変態なんだと思う。「あんなことやこんなこと」「にゃんにゃんしてる」そう言ってるだけなのに真っ赤と言うことは十中八九卑猥な何かを考えているんだろう。

「つか、俺とマックスはそんな関係じゃねーもん!」

「あら。そんな関係ってどんな関係か教えていただけますか、半田真一くん?」

詰め寄って話を聞こうと思えば「ひぃっ!」と顔を青ざめて逃げ出した。

あらら、軽い冗談だったのに。
でも…もし目の前にBLカップルができたとしたなら私はどうなるんだろう。あれかな、多分カップル観察しているか距離を置くかのどっちかなのかもしれない。

「でも、まぁそんなことを考えて実現するのは遠慮よね」

「だね。ボクが半田と付き合うなんて夢の中での話以外にあり得ないよ」





仮想物語。着目点はそこですか?
(松野…いたの?)(いかがわしい内容だともれなくボクがついてくるよ)(じゃあ半田と一緒にいるのはいかがわしい内容だから?)(さぁ。どーだと思う?)

2011.11/24



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