スポーツマンシップに乗っ取って正々堂々と戦うことを誓います。だなんて言葉は口だけ。日本史のノートを提出し忘れた宍戸くんもきっと口先だけの男の子なんだろう。だってテニス部部長が何様俺様跡部様なんだもん。彼らと関わったこと無いんだから全然分かんないし。あり得ないことはなさそうじゃない?
世界史のノートを集める担当な私は部活に出ていることであろう、宍戸くんを捜しにテニスコートへと向かった。あーあ…女の子達が恐いなぁ。
「きゃあああっ」
聞こえによってはぴぎゃあああ!かもしれないけど、女の子の発狂が耳を支配する。うるさい、という感想はない。イヤホンしていて本当良かった。さて、さらさらロングヘアーくんは一体どこにいるのやら。
「どらあっ!」
居た。意外と分かりやすい声を出していてくれたようで。というか声でかいでしょ。こちとら音楽聴いていたんですが。彼を見つけたことで第一難関は過ぎ去った。が第二難関が待ち受けている。そう、どうやって話しかけるかということだ。大声出したら最後、もう二度と起こしてくれなくなるだろう。
意外と頼りにしてるんで
(起こしてもらえるのは嬉しいよ)(だから迷惑はかけないようにしなきゃね)
2011 9/29
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