adolescente!! | ナノ












「ミョウジさん?」

「………心操、くん…」

同じクラスの心操くん。
クラスメイトというだけで、ろくに話した事なんてない。

「裸足じゃないか……何かあった…?」

「……あ……」

途端に母の事を思い出す。

「……何、してんのよ……」

振り向けば、もう母が追い付いていた。

「……包丁?!」

「……逃げて、心操くんには関係ない」

「関係ないって……」

心操くんの目は母が持つ包丁に釘付け。

「何、アンタにも男がいたの?ませてんじゃないわよ、ガキが」

フラフラしながら近づいて来る母。
この前じゃしかし操くんが危ない。
関係ない人を傷付けてしまう。

どうにかして彼を逃がそうと思った。
けど、心操くんは私を背に庇うようにして前に出た。

「アンタ、ミョウジさんの何なんだ?」

「はぁ?!私はーーーー」

心操くんの問に答えた母はピタリと動きを止める。

「包丁、渡せ」

そして、彼の命令に従い包丁を手渡した。

「え?」

「……俺の個性=c…洗脳なんだ。俺の問に答えた奴を操れる」

「……そう、なんだ……」

「見てて。警察呼ぶから」

「……………」

「ミョウジさん?」

「お母さん、なの……」

「………だったら、尚更呼ばなきゃ。家族が悪い事してるなら止めないとダメだと思う」

「…………うん…」










母は警察に連れて行かれ、私は状態を調べるためとかで病院に連れて来られた。

当然、事情も聞かれたので今までの事を全部話した。





「ナマエ、ちゃん?」

そして、病室でくつろいでいたら知らないお婆さんに名を呼ばれた。

「………あの…?」

「はじめまして。あなたのお父さんのお母さんです」

私が戸惑っていると、相手は笑いながら答えた。
お父さんのお母さん、つまりは私のお婆ちゃん。

「………いきなりで驚くと思うけど、もし良かったら……家に来ない?」

「………え?」











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