02
「………っ…」
目が覚めると、そこは知らない部屋。
「いったい、何が―――?!」
俺は縛られてた。
『起きた?』
「雪比奈…」
そういや、雪比奈に……。
『ごめんなさいね、身体…大丈夫かしら?』
「大丈夫に見えんのか?」
『そうね……でも、暴れられると困るのよ』
そう言って、雪比奈は俺の前に座る。
「俺も、殺すのか?」
『……わからない』
「わからない、だと…?」
『私も罪を増やしたくはないもの。でも、あなたを解放するつもりもないわ』
「…………」
『とりあえず、コレをつけてもらう』
「……は?」
渡されたのは、紫色の首輪。 それは、頑丈そうな鎖に繋がっていた。
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